欠けた歯、折れた歯は戻るかもしれません!
2019年7月 5日
最近、梅雨入りもして雨の日も増え、
外出するのが億劫な季節になりましたね(;_;)
九州では豪雨による災害も多く、心配です...
こんな雨の時、地面が濡れていてすべったり、
怪我をすることも多くなりますよね。゚(゚´Д`゚)゚。
私の知り合いも濡れた階段で足を滑らせて
転倒したと言ってました。
擦り傷程度で済んだみたいでしたが
もっとひどい怪我をしていたかもしれません。
こういった怪我の中で
転倒し、顔を打ちつけて歯が折れてしまった!
といって来院される方も少なくありません。
そんな時のために知っておいていただきたいことがあります!
それは、欠けたり折れてしまった歯は
元に戻る可能性がある!ということです。
もう折れてしまったり欠けてしまっては元に戻らないと
諦めて放置したり、欠けた歯を処分してしまう方がいらっしゃいますが
それは絶対に絶対にぜーったいにやめてください!笑
もし歯が欠けたり折れてしまったら...
①その部分は触らないでください
歯触りが気になったりして、指や舌で触ってしまうことがありますが
雑菌が繁殖したり、良いことはありません(T_T)
なるべく触らないようにしましょう!
②欠けた歯を保存しましょう
欠けちゃった歯は元に戻せる可能性があるので
処分せずに正しい方法で保存しましょう。
一番いい方法とされているのは、歯が欠けてしまった本人の
お口の中に含ませておくこと!ですが間違えて飲み込む可能性もありますし
ずっと含ませておくのは難しいと思います。
乾燥させると歯の周りの組織が死滅してしまうので、
再植することが不可能になってしまいます。
歯の上部が欠けた場合であれば、濡れたガーゼに包むように、
根元から折れた場合は、歯の根の周りにある
歯根膜というクッションの役割を果たしている
繊維質の膜を乾燥から守るため、ドラッグストアで購入できる歯の保存液に漬けて
歯医者さんに持って行くようにしましょう!
保存液もないしわからない...そんな時は昔ながらの方法!
「牛乳に歯を浸ける」という方法もあります。
実際当院に来られた患者さんで、牛乳に浸けて持ってきていただき
元通りになった方もおられます^^
牛乳の中でもおすすめは「無脂肪乳」。歯に牛乳の脂肪が付いてしまうと、
それが細胞同士の接着を妨げる場合がありますので
できるだけ無脂肪乳を選びましょう。
未開封のものに浸けていただくのが理想です。
牛乳の浸透圧は比較的体液に近いので、
歯根膜を破壊せずに乾燥から守ることができるんですよ♪
③放置せずに少しでも早く歯医者さんに!
折れたり欠けた歯を元に戻すには少しでも早いほうがいいです!
本来元に戻せた歯が、歯医者に行くのが
遅れたせいで戻せなくなるということも...
手遅れになる前にすぐに診てもらうことが大事です!!
雨の日に限らず、転倒したり、事故で歯が欠けたり折れてしまうことは
絶対ないとは言い切れません。ご家族やお知り合いの方が経験する可能性もあるので
この知識をたくさんの方に知っていただければと思います(*^_^*)